ジェンダーギャップは強い女じゃなくても解消できる
2020-07-24
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坂本 祐央子(さかもと ゆみこ)
オンライン、対面の研修を通して、人材育成コンサルタントをしています。
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久しぶりに、アニメ版のムーランをみた。
ストーリーは、ムーランが、お父さんを助けたい一心で男のフリをして戦士になって、戦い国を守る、勇敢な話し。
「最後に開いた蕾(つぼみ)は一番美しい花になる」
冒頭でムーランは、いい家に嫁ぎ面目を保つためにと頑張ったけど仲人さんと上手くいかず帰宅し、気弱になってる。
そんなムーランにかけるムーランのお父さんのセリフ。
1番じゃなくても、大丈夫って娘への愛が伝わってきて心がジーンとなる。
「一粒の米で天秤が傾くように、ひとりの兵隊が戦の勝ち負けを左右する」
王が戦いの前の兵士を集める時に将軍へのセリフ。
この先のストーリーで、ムーランが向かう戦士の男性の世界を想像させる。
ムーランが好きなのは、近年のディズニー作品とは少し違っていて、「戦士になるのは男、家を守るのは女」ジェンダーギャップを率先して解消する「強い女」じゃないのがすごくいいし、共感できる。
ムーランは、自己主張も強いわけじゃない。
上手くいくように、家の面目が立つようにと祈り、自分はだめだ、自分は役に立ってないと感じている。
そして、上手く立ち振る舞えない自分に失望してる。
自分らしさが見つけられずに、本当の私を探してる。
戦士になってからは、ムーランが髪を切って男装しているのだけど、後半で王を救うシーンでは、戦士となってからの仲間が女装するシーンがユーモアに溢れてる。
強い女性がジェンダーに立ち向かうのではない、身体の小ささを知恵で乗り切るストーリーが好きなのかもしれない。
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